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（本も2冊ほどあるんだけど、そちらのレビューはまた後日。）
【クオリの塔】Porrkana
狂奏楽団のジャケ絵も担当されているみたきちさん。
スローテンポで幻想的なインスト曲とボーカル曲をバランスよく手がける、何気に私の知り合いの中では希少なアーティストだったり。
RPGの遺跡系ダンジョンっぽい雰囲気の曲が多く、結構テンションが上がる。ピコピコ系の電子音とアコースティック楽器がメインに使われており、よく響くバックコーラスが雰囲気を出している。
CD自体がRPGサントラのようになっており、感触としてはボーカル曲が挿入歌のようなポジションとも感じられる。
これぐらいのバランスのCDって好きだ〜。10曲全てが神秘系、遺跡系ファンタジーと、ブレが無いね。
【Musino!試聴盤】Circle S&G
イタリア製のオープンソースマイコン「Arduino」でシンセを自作してしまうという、DTM屋かつ電子工作屋としては狂喜乱舞してしまうような偉業を成し遂げたのは、今や絶滅寸前の「ハードシンセ一本でレトロゲーム音楽をアレンジする人」M/Sさん。
かつてFPGAでシンセを作った人とか、逆にMIDIコントローラーをPSoCマイコンで作った人も居たけど、実際に作った音源でアレンジ曲を作ってCDとして完成させたというのは初めて見た。
結構感動した。
レトロゲー故に元ネタが分からないのが悔しいところだけど、ファミコンサウンドを彷彿とさせる矩形波サウンドの完成度は素晴らしく、マイコンでここまでの音を作るとは・・・という感じ。
同時発音数がファミコンより多いから、各パートの音の存在感はある。一方で、多分音作りのアルゴリズムはファミコン実機ち近いんじゃないかな。
オシレータで波形を作って、歪ませたりして加工して・・・っていうアナログシンセチックな。
【GMG7】Circle S&G
レトロゲーアレンジの人、M/Sさんの7作目。
今回のCDに収録された曲の中で唯一記憶の断片にあったのはスト2のスタッフロールの曲・・・の一部だった。
例に違わず、コナミ、ナムコ、セガ、カプコンといったファンにはたまらないラインナップとなっており、懐古主義同人音楽リスナーにはたまらない一枚になってるんじゃないだろうか。
元ネタは分からないものの、ゲームインスト曲から作曲に入った私としては、こういうメロディーラインがしっかりしてて、色々アレンジして遊ぶとか自分でシーンを好き勝手想像して楽しめる系の音楽は非常に好きだ。
M/Sさんには是非今後もこの路線で突き進んでいただきたいね。
【恋人たち】たいほー池
たいほーさん率いる幾つかのグループがコラボする形で生まれたCD。
このCDは少し変わった趣向になっていて、敢えて昭和っぽさというか、少し前の世代の歌謡曲というか、そういうのを意図的に狙ってる感じだ。
シンセがピコピコ鳴ってて、ギターの音も少し控えめ、そして何よりもボーカルが特徴的。これはかなり好みが分かれそうだ。
年齢的に結構上の人だと懐かしさが楽しめるかもしれないな〜。前の部署のベテランの先輩がちょうどこんな感じの歌が好きだったような。
純粋に私の感性でレビューしてしまうと、音楽的に嫌いではないけど、あまり好んで聴くタイプの楽曲ではないかもしれないｗ
バッキングの音数が少ないからボーカルの細かい部分まで目立つんだけど、ここでボーカルが気に入るかどうかというシビアなCDかもしれない。
私以上に同人でやりたいことをやる、たいほーさんらしいスタイルの一枚だった。
【Nursery Crime】LostCollection
シンガーソングライター・かなでさん企画のコンピレーションCDとのことで、何人かのコンポーザーが参加している。
全体的にキラキラしたデジタルサウンドと女性ボーカルの編集が特徴的で、このジャンルは何て言うんだろう・・・；デジタル・テクノ系だと思うんだけど、このジャンルを適切に示せる知識が私に無い；；
普段あんまり聴かないジャンルだから新鮮だ。
ボーカルは入ってるんだけど、エフェクトが非常に強く、完全に楽器パートの一つと化しているという感じ。
終始ミドルテンポで展開されており、シンセサウンドの存在感が圧倒的。
よくよく聞いてると、2トラック目のCandy&Stockingの歌詞が結構アグレッシブｗ
【赤黒いお月さま、青白いお日さま】
プログレ、V系な感じのトリッキーで疾走感のある曲が特徴的。
曲の合間には語りパートやデス声パートなんかもあり、曲調もコロコロ変化する。よく作れるなこんな複雑な曲・・・。
男性ボーカルと女性ボーカルのハモリが綺麗で、歌い方は全体的にV系な印象だった。Gravelを思い出すな。
曲調が途中で変化するためか、1曲が8分近くと長い。
サンホラっぽさもあり、V系っぽさもあり、疾走感あるギターもあり、シャウトもデス声もありと、あぁ、こういう音楽が好きなんだな〜っていうのが伝わってきた。
色んな要素が詰まってて面白いCDだ。同人っぽくて良いね〜。
【As if Lacrimosa】ネクロフィリカ
結構前からツイッターでは絡む事もあったけど、この夏コミで初めてお会いする運びとなったネクロフィリカの皆さん。
いわゆるゴシック系の曲で、メロディが綺麗だな〜と思った。世界観とボーカルが凄くマッチしてて、聴き応えがある。
4曲入りで、前半2曲は静かに淡々と進む感じでボーカルの透き通った声が楽しめる。後半の曲では疾走感も出てくる。
ボーカル二人とも上手だな・・・。メロスピ万歳な私としては「4曲目の地獄から奈落に向けて」がイチオシ。
ダークな感じの男性ボーカルと疾走するドラムとギターが楽しめる。ゴシックメロスピって感じで好きだな。
【Chordal Microstoria】LYDIA GRAVE
ゲストボーカルに大物を迎えてのアルバム。
ここのサークルさんはマルチジャンルに曲を展開していて面白い。今回はインストもののトランス曲まであった。
前のアルバムもそうだったんだけど、今回もやはりトランスっぽいシンセサウンドが多い。
伸びのある女性ボーカル曲が大部分を占め、最終トラックにはシンセでケロらせたボーカル曲も収録されている。
テンポは速いのからゆっくりなのまで幅広く、どの曲も綺麗に響く空気感がたまらない。
【Sunflower、踏み出す合図】Telunascoape
演劇で主題歌を担当している聖明人さんの2曲入りCD。
このCDは主題歌と挿入歌の2曲入り、という事らしい。
明人さん本人は控えめなコメントをしてたけど、私はこういうCD好きだな〜。
2曲ともアニソンっぽくて、明るく楽しい系の女性ボーカル曲。
明人さんは以前カフェのイベント主題歌も担当なさっていたが、こういう楽しい感じの曲はかなり得意という印象がある。
私はメロスピ大好きだけど、ぶっちゃけアニソン（アップテンポなやつ）も同じぐらい好きだったりするんで、こういう曲は非常に身近だったりする。
【終焉の福音】Diclofenac
アニソンっぽいロックな曲調にパワーのある女性ボーカル。丁寧に作られてるな〜という印象を受けた。
まず何よりも、CDのタイトルが凄く厨二っぽくて好きだｗ
タイトルはともかく。曲調はガチのロック系で疾走感も時折顔を出す、かと思いきや和風のイントロなんかも聞けたりして、色んなアプローチで世界観を表現しようとして聴いてて面白い。
疾走系スキーな私はやっぱり終焉の福音finale推しになってしまうんだけど、音楽的に聴いてて一番面白かったのは「ノイジングラブ」かな。
【Dear X】Re;Re
作詞＆ボーカルのヒスイリカさんに、コンポーザーが曲を提供するというスタイルのCDのようで、コンポーザーの中には何度か私のところにゲスト参加していただいた毎日五月病のれむさんの名前も。
基本的にはロック系の曲だけど、EtherのRyoさんの曲がおしゃれな感じで好きだったな。メタルじゃないけど、心地良いスピード感があって聴きやすいな。
れむさんの曲は、バッキングの主役はギターなんだけど、曲調はアイドルソングみたいな感じになってる。ももクロの影響か？ｗ
リカさんのボーカルをちゃんと聴いたのは初めてだったけど、上手だな〜。
【Anaake Punch! Original Sound Track】こねこねふぁくとりぃ
このCDはノベルゲーム「あなアケぽんち！」のサウンドトラック。
あまがらすさんとはクリエイター交流会で知り合って今に至るんだけど、この人が作っているノベルゲームはなんと、工業系の学校をテーマにしているのである。
私は高校は普通科だったけど大学が工業系だったんで、非常に親近感があるんだ。
なんてったってタイトルが「あなアケぽんち！」だよ？それなりに使った工具だよｗ この人とはいつの日かコラボしてみたいなぁ・・・。
んで、楽曲はと言うと、本当に典型的なサントラ。こういうの大好きなんだよねｗ 私の音楽の原点なもんで尚更。
生ギターが使われてて、結構かっこいい曲が多いのも魅力的。普通に音楽CDとして十分楽しめると思うな。
【Summer Paradise】中央食堂
アニメ声の女性ボーカルによる正統派の明るい系アニソン（エロゲソング）、というのが一番ストレートにこのCDを表現してるかな〜。
ボーカルの声はかなり特徴があり、初めて聴く時は曲よりもそちらに意識が向きがちになるけど、バッキングも結構気合が入っている。
これはオフボーカルでインスト音源だけを聴いても相当楽しそう。結構複雑にパートが絡んでて、これは作るの大変だったろうな〜と思った。
CDタイトルに「夏」と入ってるだけあって、曲調もまさしくそんな感じ。
それにしても、ボーカルのインパクトがかなり強いな・・・ｗ
好みは分かれるかもしれないけど、全体的に曲の作りこみが非常に丁寧だと思う。
【東方追想録】まぐなむお〜ぱす
とあるきっかけで知り合った高瀬さんによる東方プログレメタルアレンジ。
高瀬さんは会場では魔理沙の姿なので、見つけるのが非常に簡単だｗ
この人のアレンジ曲はスピード感があり、非常に私好み。キーボードとギターのバトルなんかが見られ、Majestic好きの身としては「おぉ！」となった。
音作りも非常にそれっぽくなっており、「あぁ、Majestic好きなんだろうな〜」と一発で分かるほどだった。東方アレンジだけでなく、是非オリジナル曲にも挑戦していただきたいアーティストである・・・！
と、いうわけで。
今回も例に違わず、総じて同人音楽界のレベルの高さを感じられるラインナップだった。
秋のM3も楽しみだね！
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ものすごく久しぶりに絵をアップしてみたり。
だいぶ前に作ってたんだけど、バタバタしててアップできてなかったんだよね。
8thアルバムのジャケ向けに作った絵をフルHD仕様にしただけのものだけど、これ水面のレンダリングに非常に時間かかった。
この絵に限らず、水を使ったり雲を大量に描くような絵は基本的にレンダリングが辛い。やはり真面目にCGやるならデスクトップPCが必要か・・・？！
話は変わって、夏コミCDをひと通り聴き終わって、今ちまちま感想記事を作ってるんだけど、曲の完成度とか歌唱力とか、本当に同人もプロも差が無くなったな〜ってつくづく思うね。・・・よほど好きなバンドがプロに居るぞ〜っていう人が増えない限り、プロのCDの売上が下がるのも無理は無いな〜って。
ただ、最近はオリジナルでインストCDを作ってる人をあんまり見かけなくて少し寂しいかもｗ
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あきばお〜様にて、9thアルバムUnisonの通販が開始となりました。
http://www.akibaoo.com/02/commodity_par ... 020247259/
ここのお店は店頭に直接持ち込みで納品できるので、非常に助かる。
今回の委託部数は30部なので、そうそう無くならないはず。
夏コミに来れなかったけど欲しかった方、夏コミに行ったけど売り切れてて買えなかった方、もしいらっしゃいましたらこちらの通販をご利用下さい。
最近はコミケもM3もそうだけど、持ち込み数が全然読めなくなってきてるな〜ってここ何回かイベントに出てて思った。
売れ残る時は盛大に売れ残り、完売する時はあっさり完売する。完売は私にとっては喜ばしい事なんだけど、せっかく足を運んでいただいた方に「ごめんなさい、売り切れちゃいました・・・」と言うのも申し訳ないというもので。
この小ロットでも委託に応じて下さる同人ショップが存在しているのは、非常にありがたいのである。
というわけで、よろしくお願いします。
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