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secondrpg:novel:main:001-004 [2014/01/21 18:23] (現在) efif 作成 |
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+ | ====== 後日談 ====== | ||
+ | <code> | ||
+ | 誰かの気配を感じる。 | ||
+ | 簡単に消せる気配を敢えて消していない気配だ。 | ||
+ | 俺は閉じていた目を開き、そちらの方へと視線を向ける。 | ||
+ | 「よぉ、あんたか」 | ||
+ | 軽く手を上げる俺に向こうも律儀に応えてくれた。 | ||
+ | 見た目は若く見える男。 | ||
+ | 多分、実際の年はさほど離れていない、と推測している。 | ||
+ | あくまで推測なのだが…。 | ||
+ | 「珍しいな、今日は一人か」 | ||
+ | 周囲に普段は彼と共にいる子供達の姿はない。 | ||
+ | 「どうしてここにいるのか、と言いたそうな顔だな」 | ||
+ | 俺はそう言ってやや自嘲気味な笑みを浮かべる。 | ||
+ | ここは廃棄都市。 | ||
+ | エクスキューターの脅威が去ったとは言え、まだまだ危険の多い場所だ。 | ||
+ | そんなところに俺は一人、足を踏み入れている。 | ||
+ | 「あいつが…まだ見つからないんだ」 | ||
+ | 「ここにいるのか?」 | ||
+ | 首を振り、俺は座り込んでいた残骸から腰を上げる。 | ||
+ | 「わからない。 | ||
+ | だが、ここにこればあいつに会える気がするんだ」 | ||
+ | 十六夜…お前は今どこにいる? | ||
+ | 何をしている? | ||
+ | あいつの死体は見つかっていない。 | ||
+ | 生きている確証は無いが、それだけであいつは生きている、と思える気がした。 | ||
+ | 銃を抜く気配。 | ||
+ | 「おいでなさったか」 | ||
+ | 俺も近づきつつある気配に気がつき、アサルトライフルを構える。 | ||
+ | 「ATが無いと何とも心細いものだな。 | ||
+ | だが…あんたがいると心強いぜ」 | ||
+ | 気配は6つ。 | ||
+ | 不安や恐れはない。 | ||
+ | 俺はまだ死ねないし、死ぬ気もない。 | ||
+ | やるべき事はまだまだ山積みなのだから…。 | ||
+ | </code> |